宝箱とトランク
宝箱というと、殆どの人が上部の丸く盛り上がったこのような箱を想像するでしょう。
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ブリタニアでこの形状のMetal Chest やWooden Chestは収納用の箱として広く活用されています。
地球でも旅行用のトランクと言えば、この上部が丸く盛り上がった形が一般的でした。
現在の我々の常識から言うと、上部が平らでないと積み重ねができないし、何故、四角い箱を作るよりも手間が掛かりそうな湾曲部分を蓋にするのか理由がわかりません。
ですが、この蓋の湾曲には重大な意味があったのです。
汽車や飛行機の輸送手段が誕生する前、遠方に荷物を運ぶ手段は主に馬車でした。
長旅を馬車でえっちらおっちら進んでいく間には、天候の悪い日もあります。
そんな日には、雨や雪がほろの中に吹き込んでしまい、平らな木箱だと蓋に水気が溜まって、そこから蓋が黴て腐ってしまうのです。
そこで旅行用の木箱は蓋の部分を丸く盛り上げて、雨や埃が自然と流れ落ちるように作られていたのです。
1800年代にルイ・ヴィトンが輸送用に効率良く大量に荷物を運べるようにと、上部の平らなトランクを発明しました。

(詳しくはルイ・ヴィトンの歴史をご覧ください)
船や飛行機が荷物輸送の主な手段である今日では、ルイ・ヴィトンの発明した上部の平らなトランクが一般的で、上部の丸いチェストはノスタルジックな海賊の物語の中や、趣味の家具でしか見ることはありません。
話はブリタニアに戻りますが、ブリタニアにおける一般的な荷物輸送手段とは何でしょうか。
地続きの旅であればやはり荷馬や荷ラマが一般的でしょう。
この場合はバックパックの中でかさばらない革の鞄や重量の軽いCrateが好まれそうです。
海を越えて船で荷物を輸送する時は、剥き出しの甲板の上で湿気から荷物を守る為にChestが使われているのでしょう。
何故ならばSOSボトルで引き揚げる荷物は、全てこのChest型の容器に入っているからです。
とあるお店にお邪魔してみたところ、Crate、Chest、そして樽が混在して収納家具として使用されていました。

では荷馬や荷ラマでは運べないような大量の荷物はどのようにして運んでいるのでしょうか。
ブリタニアには馬車はありません。

このような荷車は見かけますが、大きさからいって馬に曳かせるのではなく、リヤカーの類でしょう。
商品、家財道具、全てを持って旅するジプシー達はブリタニアで最も大量の荷物を持って移動している人々ですが、彼等はトレーラーハウスでイルシュナーを移動しています。

トレーラーハウス:車輪を有する移動型住宅で、原動機を備えず牽引車により牽引されるもの。具体的には台所・入浴施設・寝室などの装備を有する住宅型車両です。が、ブリタニアに車はありません。よって何によって牽引されているのか大きな謎です。
トランク:元来は木の幹と言う意味。「木の幹をくりぬいて作った箱」=旅行用のトランクという意味を持つようになり、さらに車の荷物を収納する場所「トランク」も意味するようになりました。
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