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Paper or Parchment

以前Piremin先生がどこかで「UOの本 brown_book beige_book blue_book red_book は羊皮紙(Parchment)で出来てるんだろうか、それとも紙(Paper)なんだろうか。」と仰ってたのが本日の研究の課題です。


まず、ブリタニアのモデルである中世ヨーロッパでは羊皮紙と紙のどちらが主流だったのか、という辺りから話を進めていきましょう。

中国から発生した製紙技術が12世紀頃に伝えられ、17~19世紀に本格的にヨーロッパに普及するまで、文字を書き付ける材料はパピルスか羊皮紙が使われていました。
しかしパピルスの独占販売をしていたエジプトが輸出禁止を行った為に、パピルスの生えないヨーロッパでは、羊皮紙が主に使用されるようになります。
bulrushes_plant
burlushes(パピルス)
papyrus_plant
パピルス(現物)


パピルスの場合、片面にしか書き付けることが出来ないので巻物の形状を取るしか無かったのが、羊皮紙が主流になる事で両面に書き付けられる丈夫な特性を活かして、冊子の形を作れるようになりました。
巻物、scrollの状態では収納に無駄があったのが、冊子にする事で図書館の整理や持ち運び等の効率も随分と上がった事でしょう。
papyrus
パピルス
leather_cover
皮表紙の冊子


羽ペンが登場したのも、羊皮紙が主流になってからです。
pen_and_ink
pen and ink
pen_and_ink
羽ペンとインク壷


当時、貴重な書物は図書館や修道院に収めされており、原本は勝手に持ち出される事の無いよう、鎖で固定されていたようです。
その場で読む事は出来ても、貸し出しは出来なかったのですね。
「ハリー・ポッター」のホグワーツ魔法学校の図書館の雰囲気を思い浮かべると、当時の様子に近いのではないでしょうか。
ブリタニアの図書館で本棚から本を読む事は出来ても、持ち出すのに窃盗スキルが必要なのは、きっと目に見えない鎖で本が繋がれているからでしょう。
chained_book

原本が貴重で持ち出せないため、写本は専門の技術を持った書写士が行っていました。
ブリタニアの図書館にもたくさんいるscribeですね。
彼等は単に正確に文字を書き写すだけでなく、精巧な挿絵や美麗な装飾を加えて装丁する技術を持っていて、書写士を殺すと貴族を殺害するのと同じ重罪が課せられたという話を聞いた事があります。
parchment_book
美麗な装飾が施された羊皮紙の写本


さて、ウルティマの世界で本が紙製なのか羊皮紙なのかという問題ですが、ブリタニアが正確に何世紀頃のヨーロッパをモデルにしているかが分からないので、製紙技術や活版印刷が導入される前なのか後なのか、特定するのは難しいです。

紙自体は、徳之島で照明器具等の家具に使用されている事は確認できていますが、ブリタニア本土での製本に紙が使われている証拠には不十分です。
印刷技術が発展しているのならば、inscriptionのスキルやscribeという職業は必要ではなく、代わりに印刷機械がある筈ですので、UOの本が羊皮紙製である可能性はかなり高いものと思われます。


余談ですが、製紙技術が普及した後でも証文等の重要書類には敢えて羊皮紙を使用する事が多かったようです。
現在でも一部の大学では、卒業証書を紙にするか羊皮紙にするか選択できる所があるそうです。
Bank CheckやBulk Order Deed等は形状から考えて、羊皮紙製でしょう。
deed
deed
scroll_02
parchment scroll


Spellbookや魔法のscrollも羊皮紙製だと思われます。
spellbook
spellbook
bible
bible
表紙の角に金属の装飾をつけて、強度を保っているようです。


create_food_scroll
create food scroll
scroll_01
scroll
巻物を閉じた状態です。


更に余談ですが、著作権の切れた資料や古文書を電子文書化する計画、「グーテンベルグプロジェクト」の名前は、1450年に登場したグーテンベルクの印刷技術から取られたものです。
UOファンサイトのMage's Academyの中のコンテンツ、「The Gutenberg Project」では、UO内の本の翻訳を読む事が出来ます。

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