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深紅の帯 Crimson Cincture

今や対人戦必須と言われる通称”赤エプロン”ことCrimson Cincture。
マジック布製品にしばらく縁が無かったもので、エプロンにマジック効果が?一体どんな魔法だよ!?と思ってしまったのですが、まあAoS以前にはナイトサイトやらブレスやらの効果のついたサッシュやローブや帽子が色々ありましたっけ。
ついでに言うと鎧や武器にマジック効果が付いてる事自体「一体何の魔法だよ!?」という現象なので布だからとか革だからとかいう問題では無いのですが、せっかくなので咄嗟に感じてしまった違和感を深く掘り下げてみます。

・Crimson Cincture 
Crimson_cincture


日本語に訳すと「深紅の帯」という意味ですが、帯と言うよりも何かに似ています。
何かに、そう、赤くて腰に巻きつける布、このアイテムは湯文字に似ていませんか。
湯文字が頭に浮かばない方に説明しますと、湯文字とは腰巻(裾避け)を短くしたようなもので、女性用の下帯です。

・湯文字
Yumoji


元々は入浴時に着用する下着だったのですが、今では着物を着る時に肌に直接つける下着として定着しています。
赤い湯文字は商売女、という話もあるようですが、湯文字や腰巻、長襦袢等の女性用の下着類は圧倒的に赤か白のどちらかの色が使われていたようです。
この下着類の赤色には紅花染めの布が使われていました。
赤い色には身体を温める効果があると言われますが、カラーセラピーのような心理的な話だけではなく紅花には漢方として使われる薬効成分がある事が分かっています。

・紅花
Benibana


中国明時代の医学書『本草 網目』によると、紅花の薬効は血液の循環を良くし、胃腸の機能を丈夫にし、冷え性や更年期障害等の婦人病にも効果があるそうです。
現在でも生薬として様々な薬に配合されています。
女性の下着にはこれ以上無い染料ではないでしょうか。
そしてヒットポイントが上がるというマジック効果も紅花の薬効を考えればなるほど、頷けます。

服用するのでは無いのに薬効があるのか少し不安に思いますが、草木染は着用するだけで効果があるそうです。
古代エジプトではミイラの屍衣に紅花染めの布を使用していました。
これは害虫避けの為と言われています。
日本でも着物を黄色い風呂敷に包んで保管する事が良くありますが、この黄色い色はウコン染めで(現在では本物のウコン染めはあまり無いようですが)、やはり害虫避けの効果があります。
他にもインディゴのヘビを寄せ付けない効果や、あせもやかぶれなどの皮膚病にも効果がある等、身の回りの事例を思い出してみると確かに着用するだけで効果がある気がしてきます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
”赤エプロン”に納得したところで通称”幸運ローブ”の幸運が上がるのは、あれは何だろうという疑問がまた湧いてきます。

・Robe of the Eclipse(天体の食)
Robe_of_the_eclipse


・Robe of the Equinox(昼夜平分時)
Robe_of_the_equinox


草木染の発想からいくと、幸運ローブの紫はやはり紫草で染めた古代紫でしょうか。

・紫草
Murasakikusa_1


それとも貝紫で染めたのでしょうか。

・貝紫の染料を取るアカニシ貝
Akanishikai


クレオパトラが貝紫で船団の帆を染めさせて他国の船を圧倒したという話を聞くと貝紫の方が幸運度が高い気がします。
が、その貝紫の帆を使用したアクティウムの海戦でクレオパトラがオクタヴィアヌス軍に敗れた事まで考えると幸運度が低いような気もしてきます。
そもそもエルフは森の人ですから紫草のような気もします。
紫草にせよ貝紫にせよ、どちらも禁色にされる程の希少な物でした。
そんな希少な色を手に入れたと言う事で幸運度が高いのでしょうか。
丁度エルフ専用の物と人間共用の物と二色ありますから、どちらか片一方が貝紫でもう片一方が紫草という事にしておきましょうか。

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