「ランタンマン」と「りっじばっく物語」

「ランタンマン」 Daiya@ALK

Lantern_man

ヨムヨム開店したての頃、世界のどこかに自分の知らない本屋があるに違いないと毎日方々を歩いて探していました。
ウルティマを始めて一年が過ぎてもムーングロウ島から殆ど出た事の無かった私が、ブリタニアの地理を覚えたのはこの頃の本屋を探す旅のおかげです。
ランタンマンを見つけたのは、ベスパーのアイアンウッドインからコーブに向って海岸沿いに探索していた日です。
玄関に毛糸玉とナイトシェードで作ったピンクの薔薇のあるスモールマーブルショップの、北側奥の机にランタンマンがロックダウンされていました。
この家の持ち主が書いたのだと思って、毎日のようにこの家まで通いました。
通い始めて何度目かに家の持ち主に会って、ユーゲート近くの永楽ショップで買ったのだと教えて貰いました。
「これでまたランタンマンのファンが増えたね。」と家の持ち主とそのご友人が話していたのを聞いて、やはり私の知らない場所で知る人ぞ知る名著が生まれているのだと確信したのを思い出します。
さっそくユーのムーンゲートへ向うとベンダーの名前がずらりと出るのですぐに永楽ショップを見つける事が出来ました。
「永楽」と漢字のコインアートが施されたベンダーにユーモアと商魂が垣間見えるログキャビンのショップ、その一階東側にランタンマンベンダーがありました。
その時は確か二巻か三巻が発売されたばかりで、新刊の発売を楽しみに永楽ショップに通っていました。
新刊を買った日には下宿していた家に持ち帰って、下宿仲間で揃って午前0時のバーストタイムにスキル上げをしながら回し読みをしたものです。
資材入れのセキュアが家の西側に、東側にはフォージとアンビル、真ん中にスツールという家で、スツールの前に買ってきたばかりのランタンマンを置いて、西側には黄色いものを置いて時計の針がてっぺんを指すのをみんなで待っていました。
(私の下宿していた家では、風水学的に西に黄色いものを置くと良いという話を真に受けて、スキル上げをする時にはいつも黄色ポーションやコインの山を置いていました。)
狭い家に友達と一緒に住んで、一緒にスキル上げを楽しんで、一緒に冒険に行って全滅したりそんな貧乏だったけど楽しかった青春時代と共にランタンマンの思い出があります。

| | トラックバック (0)

「Justice」と「* LOST *」

「Justice」 A.Schweitzer

justice

シュバイツァー先生に初めて会ったのはフェルッカ・ユーでした。
トラメル解禁後の深刻な土地不足で、トラメルは勿論フェルッカにすら空き地が無く一軒の家に数人が片寄せ合って暮らしているのが普通の時代でした。
シュバイツァー先生の日課は歩いてユーを視察する事。
シャドーロード派の砦の南に空き地があると、当時私も含めて三人で一軒のSMS(スモールマーブルショップ)に住んでいた友人に教えてくれたのが先生でした。
その友人のSST(スモールストーンタワー)建設の立会いで先生と出会いました。
誰よりもユーを愛した男、それがシュバイツァー先生でした。
本当に先生は毎日ユーを散歩する事しかしていませんでした。
先生の心意気に惚れて先生の主催するギルド[Loco&Vermin]に加入する事になりましたが、気持ちの悪い名前じゃなきゃ入隊させないと先生が仰るので、一生懸命百科事典で気持ちの悪い名前を考えて入隊許可されたのが今の私です。
ギルド[Loco&Vermin]はその頃派生した派閥戦争に参加し、ディザームスティール等の嫌われる戦法を駆使し、死ぬ間際に罵詈雑言を吐く、という趣旨の元に結成されました。
しかし主催者の先生はもとよりギルドメンバー全員が仕様に暗く、スキル上げが嫌いなので[Loco&Vermin]が実際に派閥戦争に参加する事は一度もありませんでした。
その後先生は一旦ブリタニアから去り、ギルドは消滅しましたが、もう一度ブリタニアへ戻って来た時にヨムヨムの為に書いてくださったのが「Justice」です。
ブリタニアにハードボイルド旋風を巻き起こし、ブリタニアに巣食うメガネどもを啓蒙する為に生まれた作品です。
毎月一冊ずつ刊行して、飛鳥BBSで宣伝し、飛鳥いや、ウルティマオンライン一のベストセラー小説になる予定でした。
先生は志半ばで再度ブリタニアを去り、本作は未完のままですが、他の追随を許さないハードな作風は未だ孤高の輝きを放って色褪せません。
そして先生と共に誓ったブリタニアからメガネどもを駆逐し、夢のハードボイルドワンダーランドを建設する夢を私はまだ諦めてはいません。
ブリタニアに魂がある限り、最後の一兵となろうともこの夢が朽ちる事は無いのです。

| | トラックバック (0)